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Palembangの思い出 (3) 街中で [Indonesia]

汗だくになって、浸水している船の水を汲み出してくれた船頭に、修理費を足そうかと思い、多めに料金を渡したものの、「決めたことだ」と突き返され、船着場を後にすると、そこは、Benteng Kuto Besakという砦の前だった。
数少ない観光スポットの一つだが、Bengkuluで砦に飽きてしまい、通り過ぎてしまった。

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それよりも、高いところから街を見渡すか、この土地のことがわかる博物館を見たいと思った。
高いビルはなさそうなので、5階建ぐらいのビルでも十分見渡せそうだ。そう思って、うろうろと歩いていると、まだJambatan Ampera橋の近くではあるが、珍しい形の建物が目の前に出て来た。
広場が前にあり、子供たちが自転車に乗ったりして、遊んだり、引率の先生に連れられて、遠足で整列している子供達もいる。

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大きなガルーダがいる。戦没者の霊廟でもあるのだろうかと近づいていく。

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入口で入場券を売っているので、何があるのか分からないが、払って中に入る。
結局、展示はインドネシア建国や独立に関するものだった。
当時、スカルノはこの地に訪れた様子などが展示されていた。
後で調べたところ、この建物はMonpera Palembangというモニュメントらしい。
内部は4階建程度の展示室になっていて、最後に梯子で屋根に上がれるようになっている。

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Jambatan Amperaも見える。
アンペラ橋がかかっているのはSungai Musiムシ河で先に川下りをした河だ。

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川下の方にも水を湛えている。

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逆に川上の方を見ると、ボートに乗った市場の近くにあるショッピングセンターも見える。

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街の方を見ても、高いビルはない。
どうも、うまく写真が撮れないなぁと、足元を見回すと、それもそのはず、この屋根は急勾配になっていて、容易に落下してしまいそうだ。無意識のうちに身構えてしまっていたらしい。

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ホテルに向かう交通手段を考えないといけない。
橋の付近にはMusiバスも走っているが、ホテル方面にはいかない。
タクシーに乗るとしたら、ブルーバードを呼びたいが電話番号がわからない。
アンコット(乗合小型バス)が多いなぁ。

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などと眺めていると、次々と声をかけてくる。
「このホテルに行きたいんだけど」というと、去ってしまう。ルート上にないのだろう。アンコットはルート別にデザインが異なるので、別のデザインの車に聞いてみる。
やはり去ってしまう。
次に来た一台に「このホテルに行くにはどれに乗ればいい?」と聞くと、「これで良いよ。」という。さっき同じ色で別の運転手に断られたから、この色のルートにはないのは分かっていた。
でも、「行くから乗れよ」という。
そこで、初のアンコットに乗る。アンコットは助手席に乗るドアと2列目に乗るドアと3列目に座るドアのそれぞれにドアがあり、中での移動はできない。
2列目には誰も乗っていなかったのだが、用心して3列目に乗る。3列目には、既に一人女性が乗っていた。とても神経質な表情をしている。
運転手は真面目そうで、気が弱そうな青年だった。助手席に、兄貴分のような青年が座って、世間話をしているようにも、道順を指導しているようにも見える。
細い道を周り、他の客がいなくなって、チンピラ風の青年が2列目に乗り込んできた。
どこから来たかなどと世間話をしていると、目的地が近くなって来た。
「だいぶ距離を乗ったから、80,000ルピアでどうだ?」と言ってきた。やはり、運転手と助手席の男とチンピラはグルらしい。
見た目では、運転手が他の二人に使われているらしい。
チンピラは2列目、自分は3列目なので走っている限りは身の危険はない。
80,000は高すぎる。「20,000なら払う。」と言った。以前オジェックに乗って目的地まで行ったのが20,000だったので、今回もそれなりの距離で、思い通りの場所に着いたので、しかも車だし、20,000なら惜しくなかった。
「いや、80,000だ!」と言う。と同時に、ホテルの前に到着した。
「20,000しか出さない。20,000が嫌なら、払わない。」と言い返すと、「ダメだ。80,000だ」と引かない。

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ホテルのゲートには守衛がいる。彼らが乱暴すれば、守衛が助けてくれるだろう。と思い、飛び降り、平然とゲートまで歩いて行き、追っ手がないので、胸をなで下ろして、フロントまで行った。
ゲートからフロントまでは案外距離がある大きなホテルだった。
チェックインがひと段落したところで、担当してくれた支配人風の係に「アンコットの相場はいくらぐらい?」と聞くと「高くても8,000かなぁ。」、「へぇ、乗って来たんだけど、80,000て言われたんだから、払わなかった。」と言うと、「えー?乗って来たんですか?しかも80,000?高すぎですよ。あいつらは8,000でも十分。」とか、話していると、ベルボーイが寄って来た。
「エントランスにアンコットの運転手が来ているけど、料金を払ってくれと言っている。」と言うので、エントランスへ行くと、入ってこようとしない様子で例の運転手がしょぼんと立っている。
チンピラに、ハッパをかけられて来たのだろうか、出て行くと「代金を払ってくれ」と声を振り絞って言う。
フロントの言葉も脳裏をよぎったが、後腐れなく帰って欲しいので、宣言通り20,000を渡すと、「80,000だ」と言う。「20,000だと言った。80,000は払わない。」と言うと、黙って呆然としている。
黙ってしまったので、ホテルへ戻った。戻るとフロントで「いくら払いましたか?」と聞かれたので、渡した額を素直に答えると、「高すぎますよ。」と首を横に振った。
チンピラに襲われたくないし、納得することにして、部屋に入ったのだった。


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